清野菜名(28)主演の『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)は、ストーリーに派手さはなく、見逃し配信「TVer」のお気に入り登録も44万人台(6月23日現在)と地味な数字だが、実力派揃いの俳優陣による穏やかな世界観が支持を集めている。
このドラマは、朝日放送テレビ(ABC)が単独では28年ぶりに新設した、全国ネットのドラマ枠。漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた、岸田サチ(清野)、野田翔子(岸井ゆきの/31)、樋口若葉(生見愛瑠/21)が、あるラジオ番組をきっかけに、運命的な出会いを果たす友情物語で、NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』、『ひよっこ』などを手掛けたことで知られる岡田惠和氏の脚本によるオリジナル作品。
6月18日放送の第8話の内容は以下。サチはアルバイト先のファミレスの人員不足を1人でカバーし、連日、大忙し。3人と市川みね(岡山天音/29)で集まる、カフェ開業の打ち合わせにも参加できず肉体的にもクタクタだが、不思議な使命感と充実感に目覚めていく。
そのおかげで思考も冴え、本来の強さを取り戻したサチは、自分がバイトで参加できないにもかかわらず、翔子、若葉と祖母・富士子(宮本信子/78)、みね、サチの母・邦子(和久井映見/52)を召集。カフェ開業に向けて今は何をすべきか、一人一人に、事前に若葉に託したメッセージとカフェ開店までのミッションを与え……という展開。
大きなドラマは起きなかったが、冒頭で若葉がサチのメッセージを代読するシーンには、ツイッター上で「最終回ですか? ぐらいに胸に迫るものがあった。終わってほしくないな〜。6人をずっと見ていたいなぁ」「感動してとか悲しくて泣けるとはちょっと違くて、心にじわじわ刺さるみたいな。涙がじわっと出てくる」など、大きな反響があった。