■好調のテレ朝ドラマに落とし穴!?

「『相棒』や『科捜研の女』など、おなじみの人気シリーズで固定層の視聴者を大事にしてきたテレ朝には、『日ぐら』は冒険作といえます。最近は視聴者の若返りを狙ってか、『星降る夜に』や『unknown』など、今までにないドラマを連発し成功。今作も根強く支持されたことで、制作陣もホッとしているはずでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 次期の夏ドラマも、伊藤沙莉(29)と織田裕二(55)の『シッコウ!!~犬と私と執行官~』、中村倫也(36)と川口春奈(28)が出演する『ハヤブサ消防団』、生田斗真(38)と向井理(41)の『警部補ダイマジン』と、若者層を意識した豪華キャストの話題作が発表されている。このまま改革は成功するだろうか。

「気になるのが、『日ぐら』と同じ枠で放送予定の飯豊まりえ(25)主演ドラマ『何曜日に生まれたの』です。ABC制作で、大物脚本家・野島伸司氏によるオリジナル作品なんですが、最近のドラマは、『silent』(フジテレビ系)の生方美久氏など、若手脚本家を起用したヒット作が目立っており、それに逆行している気がします。さらに、クセの強い野島ワールドが若者にウケるか微妙です」(前同)

 実際、今年の春ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)は、『ロングバケーション』(フジテレビ系)など多くのヒット作を手掛けた大物脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品だったが、北川色の濃い世界観のセンスが「古い」など酷評する声も多く、成功とは言えない数字で終わっている。着々と進んでいるテレ朝ドラマ改革に、水を差すことにならなければいいのだが……。