日本テレビ系の春ドラマが大惨敗に終わりそうだ。
King & Prince・高橋海人(24)とSixTONES・森本慎太郎(25)のダブル主演ドラマ『だが、情熱はある』は、世帯視聴率の全話平均が4.1%。芳根京子(26)主演のドラマ『それってパクリじゃないですか?』が4.2%と、最悪、途中打ち切りとなってもおかしくなかった数字。
前期の同局系冬ドラマは、櫻井翔(41)主演の『大病院占拠』は全話平均が7.1%。安藤サクラ(37)主演の『ブラッシュアップライフ』が6.2%(ともにビデオリサーチ調べ/関東地区)で、ツイッターでトレンド上位になる話題作となったが、どうして今期はこんな事態になったのだろうか?
まず『だが、情熱はある』は、「たりないふたり」としてコンビを組んだ、オードリー・若林正恭(44)と、南海キャンディーズ・山里亮太(46)の半生を、実話をもとに描く青春サバイバルドラマ。極度に人見知りな超ネガティブの若林を高橋、被害妄想と嫉妬から暴走する山里を森本が演じた。
ドラマの前半は、2人が成功するまでの鬱屈した思い出が描かれたのだが、高橋と森本がモデルの本人たちに寄せ、あまりにリアルに演じたため、エピソードを知っている若林や山里のファン以外が、引いてしまい離脱してしまう事態に。後半は「M-1グランプリ」の活躍から盛り上がったが、時すでに遅しだった。
「敗因は物語の弱さです。くすぶっている時間が長すぎて盛り上がりが少なく、見ていてハマれない。話題になったのは、高橋と森本がいかに似ているかだけでしたね。実話ベースなので仕方ないですが、ドキュメントではないのですから、もう少し脚色して、恋愛や周囲の人間模様を増やしたほうが良かったのかも」(ドラマライター/ヤマカワ)
高橋と森本のダブル主役が話題になったが、それだけでは視聴者はついてこない。結局、2人のファンとお笑い好きだけが熱心に見ている状態になってしまったようだ。