■朝ドラだからできる神回の畳み掛け

「寿恵子が傲慢な実業家の高藤(伊礼彼方/41)の妾になりかけたり、万太郎が印刷工場で修行をしたりと、これまで描かれてきた苦難が報われた週でした。朝ドラは成功に至るまでの苦労時代をしっかり描けるので、そこを越えて幸福をつかんだカタルシスがすごいですよね。2週連続の好調も納得の展開でしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 万太郎は、植物学雑誌を送った植物学の権威・マキシモヴィッチ博士から、研究成果を高く評価されて絶好調。来週は寿恵子との祝言をあげるようだが、この幸福はまだ続くのだろうか?

「万太郎のモデルの牧野博士も、実際、東京と高知を行き来していた時代が長かった。そこから考えると、《高知帰郷編》は今後も引き続き描かれるでしょう。人気の万太郎と竹雄だけでなく、寿恵子と綾を加えた“わちゃわちゃ”が見られそうです」(前同)

 第10までは週平均視聴率が15~16%台だったが、第11週から17%台に伸ばしており、日別の最高視聴率も17.9%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)と、18%超えは目前。このまま好調が続けば。全話平均視聴率が17.1%だった『カムカムエブリバディ』を超えそうだ。