■大河の馬術指導者も「CG乗馬シーン」に憤り

 松本や岡田など、出演者は馬に乗ったり走らせる練習はしているものの、NHKサイドに「最新技術を取り入れて撮影したい」という意向があり、CGを取り入れることになったと、前出の『週刊新潮』でも伝えている。

 これまでも大河ドラマに馬術指導者として関わり、馬も提供してきた乗馬クラブのオーナーは同誌の取材に対し、当初から馬のCGについて「これでは変だ」と意見を出していたものの、予算やスケジュールの都合で反映されることはなかったと告白。また、自分が馬のCGに関わっていると誤解されるのは「複雑」だと、憤りをうかがわせた。

「予算も潤沢なハリウッド映画のCGは日々進化を遂げていて、CGや合成だとわからない作品も少なくありません。NHKの大河ドラマは相当予算を使うので事情が違いますが、日本のドラマや映画には“しょぼいなぁ……”と思ってしまうCGを使っている作品も散見しますよね。

 木村拓哉さん(50)が主演を務めた映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』もそうでしたよね……」(女性誌編集者)

■「宇宙戦艦ヤマト実写化にどうしても違和感」

 2010年に公開された『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の初の実写化映画で、木村は主人公の古代進を演じた。

「全体の80%がCGと実写を合成したVFXでした。今から13年前の作品で、合成技術を“よく頑張ってたと思う”と、それなりに評価した人も少なくありませんでした。ただ、酷評も多かったですね」(前同)

 作品の視聴者からは、「宇宙戦艦ヤマト実写化にどうしても違和感がある。安っぽいCGだけでなく、キャスティングにもなのだが…」「CGが今ひとつ。特に戦闘機」「ヤマトは宇宙が舞台だから、CGにもこだわんないと駄目だったと思うぞ」といったコメントが寄せられた。