タレント、女優の足立梨花(30)が6月26日、結婚を発表、午後には都内でツーショット会見も行なった。お相手はボーカル&手話パフォーマー「HANDSIGN」のTATSU(年齢非公表)だ。2人が出会ったきっかけは、HANDSIGNの楽曲『僕が君の耳になる』のMV(2017年)での共演だったという。

 足立を射止めたTATSUについて、女性誌記者が言う。

「元々ダンスをしていたTATSUさんは、幼馴染で、ダンスも一緒にやっていたSHINGOさん(年齢非公表)を誘い、05年に手話でパフォーマンスをするHANDSIGNを結成しました。そして、グループ結成のきっかけは連続ドラマだといいます。その前年に放送された手話シーンがたくさん出てくるドラマ『オレンジデイズ』(TBS系/04年)を見て、主人公の妻夫木聡さん(42)が“とにかくかっこよかった”と思ったそうですよ」

 同ドラマのヒロインは柴咲コウ(41)。病気により聴覚を失ったことで心を閉ざすようになるが、ハッキリとした性格で、感情が顔や態度にすぐ出てしまうという役柄だった。そんな彼女に妻夫木が寄り添い、交流を深めるなかで自然と手話を覚えてゆく姿は、静かな感動を呼んだ。

「TATSUさんは、19年に出演したラジオ番組で、そんな主人公(妻夫木)の姿に“愛を感じた”と語っています。それから手話の素晴らしさに感銘を受け、ダンスに手話を取り入れたら、よりたくさんの人に音楽が届くのではないかなと思ったそうです」(前同)

 そんなHANDSIGNは20年8月に、青年版国民栄誉賞とも称される「JCI JAPAN TOYP 2020」でグランプリを獲得し、活躍の場を広げている。

 手話ドラマといえば、最近では主演・吉高由里子(34)、共演・北村匠海(25)の『星降る夜に』(テレビ朝日系/23年)、主演が川口春奈(28)で相手役をSnow Man目黒蓮(26)が務めた『silent』(フジテレビ系/22年)が放送されるなど、ひとつのジャンルとして確立している。

 その土台を築いたとも言える名作ドラマは、酒井法子(52)と大沢たかお(55)がダブル主演を務めた『星の金貨』(日本テレビ系/95年)、同じく常盤貴子(51)と豊川悦司(61)が主役を演じた『愛していると言ってくれ』(TBS系/95年)だろう。

『星の金貨』は、当初こそ低迷したが、最終回には最高視聴率23.9%をマーク。また『愛している-』は、平均視聴率21.3%、最終話で最高視聴率28.1%を記録している(全てビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 手話ドラマが人を惹きつける秘密は何なのか。