■「公共放送が1事務所のタレントのみの番組を作るのはおかしい」の声

 一部では秋の改編期以降、ジャニーズの冠番組が一気に打ち切りになるとも報じられている。

 制作会社関係者が話す。

「株主の突き上げもあり、多くのジャニーズ番組が見直されるともささやかれています。日本テレビHDの株主総会で指摘された『24時間テレビ』は、そもそもチャリティー番組ですし、メインパーソナリティーがジャニーズタレントというだけで、番組としては彼らがいなくても成立するもの。もちろんジャニーズの関与が薄れる影響は大きいでしょうが、同番組は、来年以降もやめるという選択肢が選ばれることはないでしょう。

 しかし、NHKの『ザ少年倶楽部』はそもそもの番組のあり方からして“どうなの?”という声が出ていたこともあり、番組自体の存続の是非が問われることになる可能性もあるでしょうね」

 ジャニー氏の加害問題が大きく取り上げられるようになって以降、

《1つの会社(事務所)の育成番組を公共放送の電波にのっていることにもかねてから疑問を持っていました》
《そもそも公共放送が1事務所のタレントのみの番組を作るのはおかしい》
《少年倶楽部一社独占問題も考えてね。公共放送なんだから》

 といった意見が寄せられていた。

■『紅白歌合戦』の“ジャニーズ枠”激減は必至

 前出の制作会社関係者が続ける。

「テレビ朝日の『♯裸の少年』は番組名自体に“気持ち悪い”という声が上がっていましたね。そして『ザ少年俱楽部』の流れで言うと、ジャニーズ事務所1社に特化し、年末年始にかけてフジテレビで放送されるジャニーズアイドルだけのライブ『ジャニーズカウントダウン』も、放送の是非が問われることになるかもしれません。

 大みそかの音楽番組では『NHK紅白歌合戦』の“ジャニーズ枠”も、今年は激減するとみられています」

 近年の『紅白』は5~6枠の“ジャニーズ枠”があるが、2021年に至っては史上最多となる7組が出演予定だった(Snow Manはメンバーのコロナ感染のため出場見送り)。

「出場アーティストの3分の1がジャニーズという異常とも言える状態だったんです。周年だからという理由で昨年はKinKi Kidsが、2019年と2020年にはKis-My-Ft2が出場するということもありましたが、今年は枠が激減し、他の事務所所属のアーティストと同列の扱いになり、純粋に売れているアーティストだけが選定されることになるのではないでしょうか。

“ジャニーズ枠”といえば、テレビ朝日の『ミュージックステーション』もようやく見直されるのではないか、と言われています」(前同)