■赤楚衛二はただの真面目男じゃなさそう?

 とはいえ赤楚が演じる主人公は、元カノとの別れたときの勘違いから、10年も恋ができていない事情を抱えており、ただの真面目青年ではなさそうだ。

「“真面目”と“不器用”のズレを活かせれば、今までにない赤楚が見られそうです。共演は生田絵梨花と岡山天音(29)とクセが強めな演技派がそろっているうえ、年上の相談相手として波瑠(32)も登場。彼らがうまく赤楚を引っ張れば、面白くなりそうです」(前出のドラマライター/ヤマカワ)

 一方、杉野が演じるのはプライドが高くて気難しい、周囲に反発してしまうという役柄だ。

「杉野も1月期の草なぎ剛(49)主演の『罠の戦争』(フジテレビ系)で演じた議員秘書のように、真面目な好青年役が多かったんですが、今回は屈折した性格のキャラというのが目新しいです。

 ただ、杉野は表現が一本調子な役どころと芝居が多かったので、振れ幅の広い演技には不安があります。こちらも共演者が鍵で、今回は4月期の『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)で主人公の妹を演じた、宮崎莉里沙(7)とコンビを組むことになります。子役ながら、かなりの芸達者なので杉野の演技をうまく引き出してくれそうです」(前同)

 今期の「水曜10時対決」となった赤楚と杉野。それぞれの良さを引き出す鍵は、ともに共演者になりそうだ。今までにない演技を見せられるのか、注目だ。