マツコ・デラックス(50)が総合演出・MCとして、話題になっている場所や人と中継をつないでトークを展開するバラエティ番組『マツコ会議』(日本テレビ系)が9月末をもって終了することになると、7月4日の日刊スポーツが報じた。

 出演した人物にまつわるVTRを放送後にネット上で公開するなど、斬新な内容や構成で2015年10月のスタート時から高い人気を得ていた同番組だが、近年は視聴率も低迷。スタッフの入れ替わりなども重なり、8年間の放送で幕を閉じることになったという。

 タレントのぺえ(31)や、モデルで俳優のゆうたろう(25)などは番組出演がきっかけで話題となるなど、新たな才能を発掘する場にもなっていた。

「マツコさんはかねてより自身の引退時期について言及していましたが、『マツコ会議』の終了も、今後の身の振り方を考えてのことではないか、という声も出ていますよね」(制作会社関係者)

 2020年9月、マツコは『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)のレギュラーを突然降板。番組MCの明石家さんま(67)は同年9月放送のジオ番組『MBSヤングタウン 土曜日』(MBSラジオ)で、「5年前からマツコはやめたがっていた」と明かし、コロナ禍がなければ、マツコが舞台の仕事をやりたがっていたことも語っていた。

 さらに、マツコは2021年11月の『マツコ会議』でも「どのタイミングで私は身を引こうかなってずっと考えている」と、自身の引退についてたびたび口にしていた。

■マツコは「コア視聴率独占タレント」

 前出の制作会社関係者が続ける。

「ただ、マツコさんはダウンタウン松本人志さん(59)、浜田雅功さん(60)と並んで、現在、最もコア視聴率を持っているタレントです。本人が引退したいと言っても、キー局関係者はなかなか引退させてくれないでしょうね」

 テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視しているが、それはスポンサー企業の広告出稿の指標になっており、収益に直結するからだ。

「マツコさんはそのコア視聴率を独占しているような存在なんです。それにマツコさんの意見を知りたい、何を言うのか見たい、聞きたいという視聴者がかなりの数いますから、そのマツコさんがテレビから姿を消してしまえば、もうテレビそのものを見ないという人も出てくる。

 今まで以上にテレビ離れが加速し、テレビ業界の崩壊の始まりになりかねない。それほどの影響力を持っているんです」(前同)