■西野の殺陣を庵野監督も絶賛
ちなみに、『ゴーカイジャー』はその人気から2021年に後日談作品『テン・ゴーカイジャー』が公開されている。すでに売れっ子の山田は出番が少ないだろうと思われていたが、出番は多いばかりか他メンバーとガッツリ絡むシーンも多く、ファンを驚かせた。
《デビュー作です 10年前です その年は震災(※東日本大震災)がありました
ゴーカイジャーが助けてくれると信じてますと手紙をもらったこともありました
そして、今、世界はウイルスと戦っていて…
あのとき、頑張れたのは 続けてこられたのは 皆様の声援のおかげです
お話を頂いて 恩返し。絶対やろうと思いました》
と、山田は2021年6月19日にツイートしている。
デビュー作です
— 山田裕貴 (@00_yuki_Y) June 19, 2021
10年前です
その年は震災がありました
ゴーカイジャーが助けてくれると信じてます
と
手紙をもらったこともありました
そして、今、世界はウイルスと戦っていて…
あのとき、頑張れたのは
続けてこられたのは
皆様の声援のおかげです
お話を頂いて
恩返し。絶対やろうと思いました pic.twitter.com/SDR1plgecW
一方、西野は『シン・仮面ライダー』で、役者としての新境地を開拓した。スズメバチを意識した黒と橙色の縞模様の着物を着こなし、そのうえで戦闘時は、スズメバチの凶悪性を強調したフルフェイスマスクを装着している。このマスクは西野の頭にフィットしており、彼女の圧倒的な小顔ぶりがよく分かるものだった。
そして何よりも、戦闘スタイルだ。毒が塗られた日本刀を武器に仮面ライダー(演:池松壮亮)との激しい殺陣が繰り広げられるのだが、なんとこのアクションは一部除きほぼノースタント。
田渕景也アクション監督は、映画パンフレットにてこうコメントしている。
《当初は西野さんに2、3、刀を振らせて、あとはマスクをかぶったアクターさんに引き継ぐと思っていたんです。けれど、西野さんの練習ビデオを見て、庵野さんが「いいですね」とおっしゃって、台本上でもシーンが増えたんです》
あの妥協を一切許さない庵野監督が気に入っただけに、そのアクションは凄まじかった。西野本人も、「アクションをずっとやってみたかったので、この作品で戦うことができてすごくうれしかったです!」と、3月17日に東京・新宿バルト9で行なわれた全国最速公開記念の舞台挨拶でコメントしている。
同じ剣術アクションが印象的な2人の特撮俳優同士の熱愛。このままゴールインすれば再度、特撮ファンが沸くのは間違いないが――。