King & Prince岸優太(27)主演の『すきすきワンワン!』(日本テレビ系)がスタートする。水橋文美江氏のオリジナル脚本で、無職で無気力に生きている青年が、幼少の頃に飼っていた犬の生まれ変わりだという青年に“再会”し、愛し愛されることで成長していくファンタジーなストーリーだ。

■岸優太が無職で無気力のダメ男を演じる!

 今作での岸は、無職で無気力、散らかり放題の部屋で起きて食べて寝るだけのダメ生活を送っている、26歳のダメ男・雪井炬太郎(ゆきい・こたろう)を演じる。食べていけるだけのお金があればいいと、夢や目標もなく自堕落な生活をしている青年だ。

 洋服や髪型にも無頓着で、その日暮らしの炬太郎は、演じる岸の素朴さやお金の考え方に重なる部分がある。岸は、自他ともに認める倹約家だ。衣服は主に譲ってもらったものだし、アクセサリーを保管するのは綿棒が入っていたプラスティックのケースだったり、食事をおごってもらうことにも遠慮がないという。

 だけど、その場の空気が楽しければ何を食べてもおいしいと思える朗らかさや、親しいメンバーへの誕生日プレゼントは、本人がいいなと言っていた洋服やブランドの小物を覚えていて用意する優しさがある。そのプレゼントの代金は、自分が一年で使う洋服代より高いものだけど、大切な人が喜んでくれたらそれでいいと思える人なのだ。

 また、出演する舞台で使うからとギブソンのギターを買ったというエピソードからは、必要だと思うことにはしっかりお金を使う、堅実な人柄がうかがえる。それは仕事に対する姿勢にも現れていて、誠実そのものといえるだろう。

 歌やダンス、芝居やバラエティといった多岐にわたる仕事のすべてで全力を出していること、まじめなところは、周囲の人間が心配になるほどにストイックで真剣そのものだ。共演者が言うことを真に受けてしまう素直さや、笑いのツボを持っていることから、「愛され岸くん」と言われるぐらいに慕われている。そんな岸が、あきれてしまうほどに自堕落な生活を送る炬太郎を演じるというのだ。楽しみで仕方がない。