気づけば2023年も残すところ半年。各局で7月クールの連続ドラマがスタートするが、先の4月クールでも多くの話題作が放送された。
従来からの世帯視聴率も大切だろうが、現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を最重要視している。今回は、4月クールに特に注目を集めていた作品の、“知られざる”コア視聴率の勝ち組負け組について分析する。(#1、2のうち1)
■木村拓哉(50)主演『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)
最終回(6月19日放送)のコア視聴率…4.0%
まずは、2020年、2021年に新春SPドラマとして放送され、人気を博してきた『教場』シリーズの前日譚『教場0』。「なぜ、風間(木村)は現場指導官を辞めて教場の指導官になったのか」の謎が明らかとなった作品だ。
木村は2022年4月クールの主演ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)で初の“主演連ドラの世帯視聴率が1ケタを記録してしまう”という不名誉な出来事があったが、『教場0』では全話平均の世帯視聴率も9.8%(関東地区/ビデオリサーチ)と全話平均でも1ケタになってしまった。
「ただ、全話通してのコア視聴率は、おおむね3%台。そこまで悪い数字とは言えません。極端に良い数字というわけでもないですが……。
しかし、近年ではブランド力が低下しているとはいえ、天下の月9枠であること、何より視聴率男である木村さんが主演だし、単発ドラマが人気だから連ドラ化したわけなので、そう考えると、やはり残念な結果でもありますね。
“脱キムタク”に成功した木村さんの演技は素晴らしいんですが、数字がそこまで伸びなかったのは主に2つの理由が考えられます」(ドラマ制作会社関係者=以下同)