■世帯視聴率は気にする必要なし?
今作のプロデューサーである中間利彦氏も、7月2日深夜に放送された番宣番組『イントロ』の第1話を振り返るトークで、坂口について、二宮をどう演じたらいいかを誰よりも考えてくれ、こんな座長はいないと高評価。さらに、二宮という人間をできるだけ追い込んでいき、それを乗り越えていく姿を描きたいし、そんな坂口を見たいと語っていて、まさにハマり役のようだ。
ただ、初回の視聴率がいまひとつなのが気になるところで、1月期の『ブラッシュアップライフ』の全話平均6.1%に並んだものの、昨年1月期の話題作『真犯人フラグ』後編の全話平均8.6%には、大きく差がついている。
「暗めのクライムサスペンスは、日曜夜のリアルタイム視聴向きではないので、世帯視聴率は期待できないでしょう。ただ、ミステリーには固定ファンはつきやすいので、配信の数字は期待できそうです。それを分かっているのか、見逃し配信・TVerでエピソード1.5『新たな証言』を配信して、視聴者を取り込もうとしています」(ドラマライター/ヤマカワ)
エピソード1.5は第1話と第2話の間をつなぐ物語で、二宮を取り巻く人物たちの素顔が明かされたり、二宮の過去が描かれていた。ストーリーをより深く理解できるようになり、ファンを増やすにはいい考えだ。まだ始まったばかりだが、本作は、ジワジワとファンが増えていくドラマかもしれない。