■美 少年に大いに期待していたジャニー氏
美 少年とキンプリの「シンクロ」――1つは、まだ『文春オンライン』で報じられただけだが、美 少年がCDデビューするレコード会社が、ユニバーサルミュージックと見られていることだ。
「キンプリは、実は『ビクターエンタテインメント』からデビューする話が進んでいたところ、ジャニーさんの姉で“メリー喜多川”の愛称で知られた藤島メリー泰子名誉会長(享年93/2021年没)の“彼らには世界展開を”という提案で、一転、ユニバーサルミュージックでデビューさせたといいます。
まあ、結果としては、彼らの国内での人気がどんどん上がって多忙を極め、世界展開の計画すら立てられないうちに平野さん、岸さん、神宮寺さんが“脱退”を決意してしまったわけですが……」(前出の女性誌編集者)
くわえて、“アメリカで武者修行をした”という共通項もある。
「キンプリは2020年9月発売の2ndアルバム『L&』収録にあたり“武者修行”としてアメリカのロサンゼルスでダンスレッスンやボーカルレッスンを。
対する美 少年も、2019年4月にロサンゼルスの日本人街、リトルトーキョーで開催される日系人の祭典『二世ウイーク』に参加する留学を行なっていました。
今にして思えば、キンプリはこの“武者修行”で、アメリカでの活躍を目指しながら全く足りていない自分を痛感した平野さんたち3人が、現状の目の前のことで手一杯の日々に強い焦りを感じ、それが強い不満に変わり、結果的に限界に達し空中分解……ということだったのではないかと考えられています。同じくすでに世界を体感した美 少年のメンバーたちの心中にも、そうした思いはあるのか……。
なにわ男子のような事務所に“激推される”ルートか、はたまたキンプリのような悲しい未来があるのか、何かと両グループとの“シンクロ”が多い美 少年には、さまざまな声が上がっていますよね……」(前同)
今は亡きジャニー喜多川社長(享年87/2019年没)は美 少年の武者修行について、当時こう話していた。
「我々(=ジャニーズ)には年長者もいるし、これからの子もいる。それぞれにファンがいるのは、ありがたいこと。意識はしなくても、常に時代とともに歩んできた」
「世界的になるためには、今の若い子たちが頑張ってくれなきゃ。つないでいってほしい。つなげると思います」
ジャニーズを辞めず、美 少年が世界的な存在になる。それが両立する未来はあるのだろうか――。