■“ジャニー氏の闇”に切り込んだ「BBC司会者」にも不祥事が発覚

 BBCは7月9日、同局の司会者が3年間にわたって性的な写真を10代の若者に強要し、計3万5000ポンド(約640万円)を支払っていた疑惑が浮上し、出演停止処分にしたことを明らかにした。

 イギリス紙・サンによると、若者の家族は5月19日の時点でBBCの苦情を申し立てたものの、その後も問題の司会者は番組に出演し続けた。このBBCの対応に不満を抱き、サンに情報を提供したという。

 BBC広報は報道を受けて「あらゆる指摘を深刻に受け止め、能動的に対応するための所定の手続きがある」とコメント。

 プリティ・パテル元内相(51)はBBCの対応は「噴飯もの」だと批判。「完全で透明性のある調査」を求めるとしたうえで、BBCが「顔のない、責任をとらない組織」になっていると批判した。

■BBCドキュメンタリーがきっかけで“ジャニー氏の闇”が社会問題へと発展

 BBCといえば、今年3月にジャニー氏の加害問題に焦点を当てたドキュメンタリー『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル(Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』を放送。

 これをきっかけに多くの元ジャニーズJr.がジャニー氏から受けた被害を告発。“ジャニー氏の闇”は数十年を経て呼び起こされ、ジャニーズ事務所、日本の芸能界を揺るがす大きな社会問題へとなっていったのだ。

「“ジャニー氏の闇”に切り込んだBBCの司会者も似たようなことをしていたことが明かになり、まさに“ブーメラン”といった感じですが、BBCの司会者のやったことはイギリスでは政治も絡む大きな問題になっているわけです。

 ただ、世界中でこういったことがはびこっていることは許しがたいし、ジャニー氏がやったことはあらためてとんでもないことだということでもありますよね……」(前出のワイドショー関係者)