ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が新たな局面を迎えようとしている。7月12日夜、共同通信は、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会が7月下旬から8月上旬に来日し、東京と大阪で被害を訴える当事者への聞き取り調査を行なう予定だと報じたのだ。

 作業部会は今回の来日で、ジャニーズの問題のほか、被雇用者の人権などについて日本政府や企業関係者らと面談する予定で、調査結果を踏まえ、日本に対する勧告を含む報告書が来年6月からの人権理事会に提出されるという。

 ついに国連も動き出した「ジャニー氏の闇」問題。近々では、音楽プロデューサーの松尾潔氏(55)を巡る騒動が記憶に新しい。

 松尾氏は、ジャニー氏の加害騒動勃発後、ジャニーズ事務所や藤島ジュリー景子社長(56)に提言や苦言を繰り返してきた。松尾氏は結果的に、所属していた「スマイルカンパニー」を途中で契約解除に。同事務所に所属するシンガーソングライターの山下達郎(70)が自身のラジオ番組でこの一件についてコメントしたが、さらなる波紋が広がっている。

 7月9日、山下はラジオ番組『山下達郎サンデー・ソングブック』(TOKYO FM)で「松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して臆測に基づく一方的な批判をしたことが、契約終了の一因であったことは認めます」と説明。

 自身はあくまで作曲家であり楽曲の提供者であるとし、「ジャニーズ事務所は他にもダンス、演劇、映画、テレビなど業務も人材も多岐にわたっておりまして、音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情などまったくあずかり知らぬこと。ましては性加害の事実について、私が知る術はまったくありません」など、7分間にわたって考えを述べた。

■「加害者側がよく言う詭弁のオンパレードでガッカリ」

 ところが山下の「臆測に基づく一方的な批判」という言葉に対して、

《なんかほんとにガッカリ》
《憶測に基づく批判をしただの、性加害事件は知らなかっただの、加害者側がよく言う詭弁のオンパレードでガッカリした》
《山下達郎はジャニー喜多川氏の行為をいまだに憶測の領域だとか言っている。彼のビジネス上そう言ったのだろうが、通用しないよね》

 と批判的な意見が多数寄せられている。

「国連も動き出した“ジャニー氏の闇”は山下さんにも飛び火し、さらに炎上していますが、そんな中、最初にこの問題に切り込んだイギリス公共放送のBBCにも、今まさに火の粉が降りかかっているんです」(ワイドショー関係者)