■制作体制に問題あり?

 脚本は、昨年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」で大賞を受賞したばかりで、連ドラデビューとなる新人の市東さやか氏。同賞を一昨年受賞し、『silent』(同局系)が話題作となった、生方美久氏に続くかと期待されたが、初回の反響は大きく明暗が別れた。これは、脚本の問題なのだろうか?

「脚本もそうですが、何より制作体制に問題がありそうです。制作発表会見で、本作はラストが決まっていないと発言されています。また、10日放送の『グータンヌーボ2スペシャル』では、“撮って出し”状態だという間宮の発言もあり、スケジュールが厳しく、脚本も演出も煮詰める時間がないのかもしれません」(ドラマライター/ヤマカワ)

 制作発表会見では、俳優陣たちの空気感や、SNS上の視聴者の反応などが、脚本に反映されていくとも語られていた。そんな、平成ならぬ令和の試みがアダになったようだが、視聴者の声が反映されるなら、良い方向に修正されていく可能性はある。

 夏海(森)と健人(間宮)は出会ったばかり。これから、ライフセーバー・早川宗佑(水上恒司/24)や、理沙(仁科)の元夫・村田翔平(森崎ウィン/32)らが登場し、恋模様が複雑になっていきそうだ。新人脚本家・市東さやか氏の実力発揮ととも、今後の展開に期待したい。