■米倉や福山も頭を悩ませる“代表作当たりすぎ問題”

 近い例では、米倉涼子(47)や福山雅治(54)の例もある。米倉は2012年からスタートした『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)、福山は2007年から続く『ガリレオ』(フジテレビ系)がそれぞれ大ヒットし、両作とも現在も続編が作られ続けている。

 芸能プロ関係者は言う。

「米倉さんは『ドクターX』のイメージが定着するのは嫌がって、続編の制作にはこれまで何度も難色を示してきたといいます。

 福山さんも“俳優・福山雅治=ガリレオの人”というイメージが強すぎて、本人もそのことで思うところもあるそうです。役のイメージがつきすぎないように、直近の代表作とはガラッと雰囲気が違う役柄を演じたい、という俳優は多い。その意味では、目黒さんの今後は『トリリオンゲーム』が非常に重要な作品となってきそうですね」

『silent』 に限らず、これまでの目黒は生真面目な役や、温厚な役、いわゆる優等生タイプのキャラが多かった。

 しかし、『トリリオンゲーム』で目黒が演じるのは、“世界一のワガママ男”のハル。「ハッタリばかりの楽天家に見えて、その実、計算高く、悪いことにもブレーキの利かない危険な男」と、紹介されている。7月14日の『オリコン』インタビューで目黒はハルについて、

《今まで自分がやらせてもらってきた役とは全然違う役だったので、そこへの不安とかも少し感じました》

 と、コメント。

 また、現在の人気ぶりについて、

《あまり続くものでもないなと思っていて、自分の心境的には今を精一杯頑張りたいなっていう感じですね。(中略)。周りの人から「目黒くん、目黒くん」と言われるのも、そんなに長く続かないと思ってるので、地に足を付けながら確実に目標を達成していきたいなと思ってます。》

 と、ストイックなコメントを残している。

 目黒にとって未知の役である『トリリオンゲーム』。『silent』のイメージを覆す、代表作となるか――。