■ジャニーズ時代からの因縁……譲れない「デビュー戦略」

 一方で、今夏ジャニーズJr.からデビューするのでは、とささやかれているのが、ジュリー氏が目をかけているAぇ!groupだ。

「今年の夏は、SixTONESとSnow Manの同時デビューが発表されて以来4年ぶりに、ジャニーズJr.が一堂に会するドームイベントが行なわれます。『ALL Johnnys'Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』と銘打たれ、7月16~17日は京セラドーム大阪、8月19~20日には東京ドームで開催。

 4年前と同じく、今回もドーム公演でいずれかのユニットのデビューが発表されるのでは、と見られていた。そんなタイミングで6月29日、文春オンラインがAぇ!groupのデビューが決まったことをスクープしました。『文春』の記事では時期まで明記されていませんでしたが、デビュー発表があるとするなら、このドームイベントだという見方が有力です」(前出のスポーツ紙記者)

 TOBEには7月2日、元V6三宅健(44)が“辞めジャニ”第一号として合流を発表。続いて七夕の夜である7月7日には元King&Prince平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)が合流した。彼らに続く形でのIMP.合流発表という順序には、滝沢が考え抜いた周到な戦略がありそうだ。

「退所日順でもありますが、まずは自身とKEN☆Tackeyというユニットを組んでいた相手で年齢も近く、フランクにさまざまな話ができる三宅さんと合流することで、“本格始動”をアピール。続く平野さん、神宮寺さんでキンプリ時代についていたファンをごっそり刈り取れます。

 そんなキンプリからは、5月22日で平野さんや神宮寺さんとともに岸優太さん(27)も脱退している。岸さんも、9月末にジャニーズ事務所を退所した後はTOBEへの合流が有力視されています。しかし、岸さんの合流を待つのではなく、ファンの熱が冷めないうちに平野さんと神宮寺さんの合流を発表したことで話題化は大成功。世の中に“TOBEは何かやる”というワクワク感を印象づけました。

 合流以降、平野さんと神宮寺さんが開設したインスタグラムは、1週間でそれぞれフォロワーが343万人と201万人を獲得して人気は圧倒的。キンプリ時代は関心がなかったけれど、TOBEに合流してから気になるようになった、というファンも大勢います。

 今回、合流が発表されたIMP.は、ジャニーズ時代は一般への知名度が高いグループだったとは言えません。ただ、TOBEへの注目度が高まっている今のタイミングで合流を発表すれば、グループ史上、最も注目されることは間違いない。

 その裏には、なんとしてもジュリー氏を出し抜くべく、次にデビューするジャニーズJr.より早くIMP.をデビューさせたい、という滝沢さんの思惑がありそうです。今回のIMP.の合流発表は、“Aぇ!group潰しでは?”とも見られています。すでに曲も収録済みと言うなら、IMP.のデビュー発表も近々あるのではないでしょうか」(前同)

 滝沢氏がTOBEの設立を発表したのは、今年3月21日。準備期間を経て、本格始動してからはまだ1か月も経たないが、その戦略は確実に世間の注目を集めている。