■脇役転向は良い転換点

 ただ、脇役といっても、同僚の執行官を演じる勝村政信(59)、渡辺いっけい(60)、菅原大吉(63)ら、ベテラン俳優陣に囲まれ、一見クールに見えるが情に厚いという、小原のキャラに織田がうまくハマっているように見える。視聴者からも《良い転換点になるかな》といった声がツイッターに寄せられ、好意的に受け入れられている。

「大御所になっても、主役を張り続けられる俳優はまれです。ここで脇役に転じたのは、先のことを考えれば賢い判断で、同じ大御所で主役級の木村拓哉(50)とは好対照です。

 木村は2022年4月期『未来への10カウント』(テレビ朝日系)、23年4月期『風間公親-教場0』(フジテレビ系)と、ともに若手を引き立てる一歩引いたポジションながら、脇役に徹することはありませんでした。制作側の都合もあるのでしょうが、結果的にどちらの視聴率も数字的に不満が残るもの。そこから考えると、織田の“撤退”はある意味で大成功でしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 ただ、織田の評価は高いが、ドラマとしては、《最後、なんか良い話みたいな感じで終わったけど、あの債務者のやったことは許せないな。全然スカッとしない。それにしても地味なドラマだ。見せ場のピークが低い気がする》など視聴者からツイッターに意見が寄せられるなど、初回に続いて債務者の言動にイライラするなど、不満の声が多い。