伊藤沙莉(29)主演のドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)の第2話が7月11日に放送され、スカッとしない展開などと視聴者から批判が集まったが、30年ぶりに脇役を演じている織田裕二(55)への評価が高まっている。
このドラマは、裁判で出された結論が実現されない場合に、家など不動産の明け渡しや、貴金属など動産の差し押さえを強制的に執行する、“執行官”をテーマにしたお仕事コメディ。小川潤平氏の小説『執行官物語』(文芸社)が原案で、脚本はNHK朝ドラ『あさが来た』や大河ドラマ『青天を衝け』などを手掛けた大森美香氏が担当している。
第2話の内容は以下。ペットサロンの職を失った吉野ひかり(伊藤沙莉)は、犬が苦手な執行官・小原樹(織田裕二)を守るため、犬担当の執行補助者になる。初めての案件は、動画配信で人気を集める、“ハット”こと轟木羽人(細田善彦/35)が執行相手。元相方の“ブケショ”こと山田史嗣(内野謙太/38)から、動産執行を申し立てられている。
差し押さえの執行手続きを開始した小原たちだったが、鍵を解錠して部屋に入って自転車や絵画などを差し押さえ、公示書を柱に貼る様子を轟木に生配信されてしまう。その後も、さっさと払えば済むものを、意地悪なやり方で支払いを引き延ばす轟木の様子に、ひかりは何か理由があるのではないかと考え……という展開。
常に主役級俳優だった織田が脇役にまわったのは、視聴率が取れなかった事情もあるのだろう。20年放送の主演ドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)は、全話平均視聴が8.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、当時の月9ドラマとしては物足りない数字だった。