7月クールの水曜22時は、フジテレビと日本テレビのドラマがバチバチの争いを繰り広げている。杉野遥亮(27)主演の『ばらかもん』(フジテレビ系)と赤楚衛二(29)主演の『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)が同日の同時間帯にスタートし、視聴率で接戦を繰り広げているのだ。

『ばらかもん』は、日本一美しい海を擁するとも言われる長崎・五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、五島列島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディ。原作は、『ガンガンONLINE』、『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2008年から2018年にかけて連載されたヨシノサツキ氏による同名漫画作品だ。

 対する『こっち向いてよ向井くん』は、性格が良く、仕事もできる“いいオトコ”であるにもかかわらず、10年前の失恋からブランクが空きすぎて「恋愛迷子」になっている主人公・向井悟(赤楚)が、間違えたり、まごついたりしながら不器用な恋にチャレンジしていく姿が描かれる。原作は、『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載中のねむようこ氏による同名漫画作品である。

「同じ“漫画原作の作品”。そして何より、杉野さんと赤楚さんは同じ20代の人気演技派イケメン俳優かつ、“癒し系”とか“犬系”などと評される、同タイプのルックスでもあります。

 そのためでしょう。《杉野くんと赤楚くんの裏被りはしんどい》《赤楚衛二と杉野遥亮がドラマ裏被りしてるの、みんな頭抱えてるでしょ》というファンの声は、非常に多いですね。第1話(7月12日)の視聴率を見ても、本当に人気が拮抗しているのが分かります」(女性誌ライター)

■わずか0.1%の僅差で第1話は赤楚が制したが……

『ばらかもん』の視聴率が平均世帯視聴率5.9%個人視聴率3.3%なのに対して、『向井くん』の視聴率は世帯6.0%、個人3.4%。ほんの0.1%の僅差で、赤楚の『向井くん』に軍配が上がる結果となった。

「ただ、この先は『ばらかもん』がリードするかもしれませんよ。『ばらかもん』は五島列島をメインに地方ロケをしっかりと行なっていて、自然の画力による見応えがバツグンです。これは本当に強みですね。

 加えて、宮崎莉里沙さん(7)演じる主人公・清舟(杉野)を慕う無邪気な少女・なるが本当にかわいくて、視聴者の癒しとなっていますね」(前出の女性誌ライター)

 SNSでは島の景観や宮崎の演技について、

《杉野遥亮さん、繊細でプライドが高く、でも根が素直な青年にぴったり。傷ついた心を癒す五島の人の優しさ、美しい風景。子役の子がかわいくて芦田愛菜さんを彷彿》
《ほっこりしたい方はばらかもんオススメ。うみとか空とか子役さん可愛いとか》
《ばらかもんドラマ配役五島列島ロケ含めて理想的じゃん》

 といった声が、多く寄せられている。

「五島列島といえば、福原遥さん(24)主演の2022年後期のNHK連続テレビ小説舞いあがれ!』でも舞台になったばかりで、ブームが訪れています。『ばらかもん』も、この勢いに乗れるかもしれませんね」(前同)