■木村拓哉はインスタで匂わせ?

「作品の詳細は伏せますが、『もののけ姫』と『千と千尋の神隠し』を筆頭に、これまでの宮崎作品をすべて足して割ったとでも言えばいいのか……哲学的で、初見では分かりにくい部分も多い作品でしたが、作画や声優陣の演技に関しては非の打ち所がない素晴らしさ。さすがジブリのキャスティングといいますか、全員がしっかりハマっていた。

 主演の山時さんはそこまで知名度がある役者ではないですが、他のキャリアがある方々と比べても遜色ない名演技でした。本作と同時期にスタートした松岡茉優(28)主演の連続ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)でもメインキャストを演じていますし、今後ますます売れていくことでしょうね」

 そう話すのは、公開翌日の7月15日昼に『君たちはどう生きるか』を鑑賞した映画ライターだ。

「主人公の山時さん以外の声優に関しては、やはり木村さん、そして出番が多かった菅田さんが特にSNSでも話題になっていますね。木村さんといえば2004年公開の『ハウルの動く城』に出演していたこと、本当にごくわずかですが“匂わせ”をしていたことから、“もしかして出るんじゃないか?”と公開前から期待するファンが多かったですね」(前同)

【※以下、映画『君たちはどう生きるか』の役名についてネタバレを含みます】

 2022年12月1日、木村は《今日は、久し振りにお会いする監督の元、とある作業へと向かいます!》と添えて、モザイクで題名を伏せた台本の写真をインスタグラムに投稿していた。そして、翌日にジブリの公式ツイッターは木村演じたハウルが「ありがとう」とコメントしている画像を投稿していたことから、ファンが注目していたのだ。

「木村さんが演じたのは、主人公の父親役。これは実際に映画館で聞いてほしいところですが、非常にコミカルで面白いパワーワードを叫ぶシーンもありました。『ハウル』はいかにもイケメンな役でしたが、今回はまた違う味わい深さのあるキャラでしたね」(同)