■『VIVANT』は面白いけど疲れる

 その一方で、《疲れた。108分は長い。事前情報が解禁されてなさすぎて、展開はもちろん、役名や関係性など、その場で頭に入れなきゃいけない情報が多すぎる。外国語ターンが多すぎる》など、長すぎるうえに情報量が多すぎて疲れたと言う声も。

「疲れたのは長かっただけではないでしょう。視聴者の指摘にもありますが、事前情報がないのに情報量が多すぎて、消化不良を起こしてしまいました。公式サイトでは今後の展開も制限されていて、この秘密主義は最後まで続きそうです」(テレビ誌ライター)

 事前情報を制限することで、見る人を驚かせる作戦だったと思われるが、それが仇になったようだ。

「ラストシーンで最後のサプライズ俳優として、二宮和也(40)が役所広司の息子らしき役で登場しましたが、彼らが何者かはまだ謎だし、その他の多くの出演者も素性が明かされていません。これらの情報が少しでも分かっていれば、見ているときの疲れも軽減されていたかもしれません」(前同)

 困ったことに、あちこちに散りばめられた謎はまだまだ分かりそうにない。いろいろな意味でテレビドラマの枠をはみ出した本作。最後まで楽しむには、体力が必要なようだ。