■アップデートできていない恋愛観
また、男女の恋愛観の違いを浮き彫りにしている、今期放送中のドラマ『こっち向いてよ向井くん』（日本テレビ系）と比較する声も多い。『向井くん』では男性の「守る」という言葉が否定的に描かれ、向井くん（赤楚衛二／２９）の恋愛相談相手・洸稀（波瑠／３２）が、「守りたい」と言われたら見下されていると思うと語っているのだ。
一方、『真夏のシンデレラ』では、宗佑（水上）が堂々と「守ってやる」と語っており、《『向井くん』の洸稀さんに怒られてしまう》と心配する視聴者も。まったくの偶然だと思われるが、令和の恋愛ドラマとしては、時代にマッチしていないことが明らかになってしまった。
「今作は『東京ラブストーリー』や『ロングバケーション』など、かつての“月９”のお家芸だった王道の恋愛ドラマを復活させることがコンセプト。これでもかと平成テイストのセリフや仕掛けが詰め込まれていますが、肝心の恋愛観はアップデートするべきでしたね。本作の古くささには若者だけでなく、かつての月９ファンも違和感を覚えそうです」（ドラマライター／ヤマカワ）
あえての狙いが仇になってしまったようだ。ＳＮＳ上の視聴者の反応や、俳優陣の空気感によって、脚本を変えていくと発表されている本作。話が進み、恋模様が展開していくことで、恋愛観も変わっていくことに期待したい。
