年の瀬まで残り5か月。こう聞くと、まだまだ時間があるように感じる。しかし、そうも言っていられないのがテレビ業界だ。民放キー局関係者が明かす。

「年末特番は社運がかかっており、『NHK紅白歌合戦』を中心に各局攻勢を仕掛けてくる。そのため企画案自体は半年前から練り始めます。

『紅白』の裏番組としては、今まで日テレが『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の特別番組『笑ってはいけない』シリーズを放送し、12年連続で視聴率1位の座をキープし続けていました。

 しかし、コロナ禍のあおりを受けロケができなくなり、20年末を最後に放送を休止しています。これをきっかけに年末特番戦争は激化の一途を辿っているのです」

 21年末に日テレは『笑ってはいけない』に変わってナインティナインをMCに据えた『笑って年越ししたい!!笑う大晦日2021』を放送。すると、前年から10%減の視聴率7.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・以下同)と大苦戦。大晦日の民放世帯視聴率トップの座を『ザワつく!大晦日一茂良純ちさ子の会』を放送した、テレビ朝日に明け渡したのだ。

 翌22年にも日テレは、メインMCにナインティナインの2人に加えて東野幸治(55)を据え『笑って年越し!世代対決 昭和芸人VS平成・令和芸人』を放送。前年よりも視聴率を下げ7.0%となった。

「現在、テレビ各局が最重要視する13歳から49歳までのコア視聴率は低くなく、一定の成功を収めたと評価されていますが、『笑ってはいけない』と比べると寂しい数字ですよね。23年末に日テレは『笑ってはいけない』シリーズの復活を目論んでいるとも聞きますが、上手くいくかどうか……。

 一方、大晦日の戦いでジリ貧状態なのがTBSです」(前同)