7月23日、堺雅人(49)主演の連続ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』(TBS系)の第2話が放送された。第1話に続きバルカ共和国(架空の国)を舞台に繰り広げられた逃亡劇は非常にスリリングだった一方で、主演の堺以上に“主人公”のような存在感を放つ2人の俳優に注目が集まったという。

『VIVANT』は堺、阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)、役所広司(67)といった、豪華俳優陣が初共演する、『半沢直樹』をはじめ、数多くの大ヒットドラマを手掛けた福澤克雄氏による原作・監督のオリジナルストーリーだ。

「第2話はセリフの量といい活躍ぶりといい、完全に阿部さんが演じる警視庁公安部の野崎守が主人公でしたね。真偽はともかく、“VIVANT”についてひとまずの答えを導き出したのも、野崎でした」(テレビ誌編集者)

 タイトルにもなっているVIVANT(ヴィヴァン)。第1話では主人公の乃木(堺)が「お前がヴィヴァンか?」とテロ組織に聞かれたり重要な意味を持つワードだが、その意味は分かっていない。

 第2話では、野崎が日本大使館で現地人は別館(BEKKAN)をローマ字読みで「ヴィヴァン」に聞こえる発音をしていることに気づく。そこから発展し、乃木が聞いた「ヴィヴァン」は実際は「BEPPAN=別班」という言葉だったのではないか、という解を導き出したのだ。

 別班とは、日本政府は存在を否定している自衛隊の影の諜報部隊のことを指す。ちなみに、イギリスの諜報機関「MI6」も1994年までは政府が存在を認めていなかった。

 第2話の野崎(阿部)はプロ顔負けの料理をメンバーに振舞うお茶目な姿を見せたり、

「我々の到着予定時刻は14時。しかし、この検問に近い都市セトルの警察は、ザイールの自爆で壊滅状態(中略)今から70分後に指令が出てここの警備が固まるのは、14時40分だ」

 など、西村京太郎サスペンスふうのシーンを演出するなど、見どころ満載だった。