■原作改変がネックになる?

 しかし、原作ファンの中には、《面白い。けども恋愛要素はいらないからね…頼むから田中みな実との恋愛シーン入れるな。入れるくらいなら、なると美和と珠子と浩志のシーン増やせ!》などと、清舟と育江の恋愛展開を匂わせたことや、原作では夫がいる育江が、陽菜(寺田藍月/7)のシングルマザーにと、設定が変更されていることに不満の声も。

「原作は島の人との交流がメインで、なる(宮崎莉里沙/7)や、ドラマには出てこない、“アッキー”こと小学6年生の明彦という、年齢の差を超えた清舟の理解者が人気でした。今回の改変は、原作のままでは地上波ドラマとしてフックが足りないと、制作側が考えたのかもしれません。そうなると、清舟(杉野)と育江(田中)の恋愛要素が入ってくる可能性が高いでしょう。それで原作ファンが離れてしまわないか心配です」(ドラマライター/ヤマカワ)

 第2話で視聴率が下がることはあるが、0.6ポイント落ちるというのは、危うい。それを考えると本作の前途は明るくないのだが、さらに、原作ファンが恋愛要素を拒否しているという不安要素があるとなると、さらなる下落は避けられそうにない。

 週の真ん中で疲れが出始める水曜の夜に見るには、本作はうってつけの癒やし系ドラマだ。懸念されている恋愛要素を増やさなければ、爆死は免れると思われるが、田中みな実の出番が増えるほどに、地雷を踏む危険性も高まりそうだ。