■光一とナンバーワン女性誌編集長の考えがシンクロ

 2022年5月の『日曜日の初耳学』(TBS系)では、林修氏(57)が「現代最強の編集者」と呼ばれる山岡朝子氏にインタビューを敢行。

 山岡氏は女性誌の販売部数で圧倒的ナンバーワンを誇る『ハルメク』(株式会社ハルメク)の編集長で、同誌を低迷期からV字回復させた実績を持つ。

 林氏が「リーダーとして心がけていること」を尋ねると、山岡氏は「こういう企画をやろう」という目線合わせは時間をかけて行なうもののとし、テーマと担当が決まると基本任せることにしているとコメント。

 しかし、20代の頃は部下が書いた原稿を見て「なんで私みたいに書けないの!」と叱っていたという。ところが大先輩から「“自分のコピー人間があと3人いればいい”という考え方は違う」「そこからは山岡さんの思いつく範囲のものしか生まれない」と言われたことを機に、現在の考えに至ったと語った。

■人に任せると「自分が描いていた以上のことが生まれる」

 その後、過去に同番組で光一にインタビューを行なった際、山岡氏と似たようなことを話していたと未公開シーンを放送。

 自身で舞台をやり始めた2005年を振り返った光一は、スタッフから何かフィードバックが来た際に「自分で考えるからいいです」と、すべて自分でやろうとしていたと回顧。当時について「それって一番やっちゃいけないことなんですよね」と反省し、あるときから「人に任せよう」と思うようになったと明かしていた。

 ライブの中で映像を使いたくなった場合にも「あれ、思ったのと違う……」と思っても、「たとえばこうしたらどうなる?」とスタッフに意見を伝えるようになったという。

 そして、そのうちに「自分が描いていた以上のことが生まれる」と実感するようになり、こういった経験を重ねて「自分だけの中で決めていたものをやり続けると、それ以上にはなれないんですよね」と、山岡氏と通ずる教訓を得ていたことが明かになった。

「今回の光一さんのアドバイスも多くのビジネスパーソンに参考になるものでしたが、光一さんにアドバイスを受けたい、現場を見てほしいという人や会社は多いかもしれませんよね」(前出の女性誌ライター)

 光一の金言を集めたビジネス本が刊行される日も近い!?