■夏のイベント「お台場冒険王」も赤字……
フジテレビの宮内正喜会長(79)は7月10日、社内の新体制全体会議で「テレビ業界全体の広告収入が悪化し、とりわけフジは深刻で、緊急事態と言える状況。緊急対策を講じないと、(2023年度)通期でも厳しい業績になる可能性がある」と発言し、危機感を募らせていると同24日配信の『デイリー新潮』が報じた。
「『27時間テレビ』がそんな緊急事態とも言える状況にあるフジにとって“最後の花火”となったのではないかとも言われるほど。さらに追い打ちをかけるのが『お台場冒険王』だともっぱらです」(前出の制作会社関係者)
お台場冒険王は、フジテレビ本社およびお台場周辺で夏に開催されているイベントで、2003年に開局45周年を記念して開催。2008年に一度は幕を下ろしたものの、今年、開局65周年を記念して「真夏の湾岸エンタメEXPO お台場冒険王2023SUMMER SPLASH!」として復活。7月22日から8月27日まで開催されている。
「2009年以降も名前を変えて何かしらのイベントをお台場周辺で毎年夏に開催していましたが、どうやっても毎年のように赤字になってしまう。局内からは“やめるべきだ”という声も出ていたそうです。
今年はコロナ禍が落ち着いて例年よりも集客が望めるでしょうが、やはり赤字で終わる可能性が高い。このイベントを先導したのがイケイケどんどんで知られる港浩一社長(71)だといいます」(前同)
■絶不調フジテレビの“元凶”とされる2番組
『27時間テレビ』の4年ぶりの復活も港社長が推し進めたと報じられている。
「『お台場冒険王』も同様だとされます。もちろんイベント開催にも反対の声はあったそうですが……。ただ、どんどん赤字が積み重なっていって、結果的に秋から全番組の予算が削減されてしまう事態にまで発展。一連の状況を受け、役員報酬の一部カットが検討されているほか、局員の冬のボーナスも出ないのではないかという噂まで出ているそうです。
宮内会長が“緊急事態”とまで言ったフジテレビですが、その“元凶”、やり玉に挙がっている番組が2つあります。1つが月9ドラマ『真夏のシンデレラ』、もう1つが昼のバラエティ番組『ぽかぽか』だといいます」(同)
7月10日にスタートした『真夏のシンデレラ』は、森七菜(21)と間宮祥太朗(30)がダブル主演を務める恋愛ドラマ。
ここ数年は医療ドラマや刑事ドラマばかりだった月9枠で、原点回帰とも言えるような青春ラブストーリーが帰ってくるということで、スタート前は《ここにきて、超月9!しかもザ夏の月9!えーたのしみすぎるー》という声が上がるなど期待値は高かった。
ところがふたを開けてみれば、初回の世帯視聴率は6.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2話は5.4%、第3話は5.5%と月9ブランドに傷をつけるような大爆死状態なのだ。