■『週刊文春』で報じられた重大疑惑……

 前出の全国紙社会部記者は続ける。

「調査対象のひとつになるというのが、多くの売れっ子抱えて、芸能界で大きな存在感を放っていたプロダクション・スウィートパワーです。これまで、多数のメディアにおいて、同社の社長のパワハラにより複数の社員が退社したことが報じられています。

 また、社長が自ら発掘して売り出した堀北真希さん(34)は俳優の山本耕史さん(46)との結婚を機に芸能界を引退。黒木メイサさん(35)、桐谷美玲さん(33)、元KARA知英さん(29)、子会社であるスパイスパワーに所属していた高杉真宙さん(27)ら、トップタレントもことごとく事務所を離れましたよね」

  高杉と同じくスパイスパワー所属で、岡田健史の芸名で売り出されていたのは現在、フジテレビの月9ドラマ『真夏のシンデレラ』に出演中の俳優・水上恒司(24)である。水上は契約問題を巡って事務所と裁判沙汰にまで発展。事務所側が勝訴したものの、契約満了7か月前である22年8月31日に彼は事務所を退所し、以後は芸名を変えての活動となっている。

  社員の退社に売れっ子俳優の度重なる退所。挙句は所属タレントとの契約トラブル……。不穏な状況にあったスウィートパワーだが、「女版ジャニーズ」という異名が決定づけられる記事が、21年3月11日に発売された『週刊文春』(文藝春秋)で報じられる。

 ワイドショー関係者が話す。

「文春砲で報じられた大トラブルは、社長による所属タレントへのセクハラ疑惑でした。まさに、ジャニー氏と同じ構図ですよね……。

 記事によると、被害に遭ったのは当時、女優として活動していた女性。同社社長の豪邸は所属タレントの寮も兼ねているのですが、その女性を住ませ、1年半くらい同じダブルベッドで寝させたうえ、手を繋ぐなどの行為をしたといいます。

 社長は一連の行為を否定したうえで、事務所のサイト上で文藝春秋への法的措置も匂わせましたが、結局、何もなかったといいます。その後、被害に遭った女優は事務所を退社。この女性に対して、国連の専門家が聞き取り調査を行なう可能性が極めて高そうだ、という話ですね」

  今回、来日した国連の専門家は8月4日に会見を行なうという。ジャニーズ事務所をはじめ、彼らの動向に注目している芸能プロ関係者は多そうだが、はたしてどんな報告がなされるのか――。