■“島根インタビュー”で飛び出した「やっぱり島根の映像が必要だった」

 神田明神のご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)だが、これは大国主命(おおくにぬしのみこと)と同一の存在であり、大国主命が祀られているのが、島根県の出雲大社である。

 そのほかにも劇中に登場したテロ組織の紋章と出雲大社の亀甲文が似ていることから、

《神田明神と出雲大社のつながりは、大国主命なのね。しかも創建したのは、出雲氏族。今後も壮大な話に発展しそうだなあ…》
《松江城映ってたね。島根ロケあったって事だけど。次は出雲大社かなー》

 といった声が、SNSに多く寄せられている。

 制作会社関係者は話す。

「7月25日にYouTubeチャンネル『島根県観光振興課公式チャンネル』で堺さん、阿部寛さん、福澤監督らの3ショットインタビュー動画が公開されていますが、そこでは福澤監督が『VIVANT』について“海外進出”を強く意識していること、そのうえで島根県がどうしても重要だったことなどを明かしています。それを考えても、出雲大社が非常に重要な意味を持つのは間違いなさそうですね」

 福澤氏はインタビュー動画の中で、これまでドラマ制作について「日本は国内に向けて作っていけばどうにかなる」と語り、これまでは自分も日本に向けてしか作ってこなかったが、本作は俳優陣が非常に豪華であることに触れ、

「なんか日本を代表する役者さんって方に出ていただいて、できれば世界に向けて投げかけたいなってドラマにしたいと思っています」

 と、熱弁。そのうえで、「そのためには、やっぱり島根の映像が必要だった」と、島根を強調していたのだ。