■堺雅人も「大社様のご縁でいただいたパワー」と明言

 さらに、同インタビューにて福澤氏は奥出雲町の櫻井家住宅の話をしていたが、同地域は日本古来の鉄づくり「たたら製鉄」が盛んだった土地。「日本刀って世界的に有名。年に一回奥出雲で玉鋼を作って、日本中の刀鍛冶の人に送って刀ができる。これをどうにかドラマの中に入れたい」と福澤氏は語っており、同ドラマのインスタグラムのリールに、日本刀の映像が一瞬映り込んでいたことも、やはり関係があるのだろう。

 また、堺は母親が出雲出身であるためテンションが高かったが、「大社様のご縁でいただいたパワー」などと、さりげなく撮影場所を感じさせる場面があったほか、「内容はまったく言えない」とあらためて前置きをしつつも、

「これ出雲なんじゃないか、これ松江なんじゃないかというのを楽しみながらご覧になってください」

 と、具体的な地名を挙げている。

「福沢監督の発言からは、世界に出していく意気込みで『VIVANT』を作っていることが伝わってきますが、海外の人は“神社”が大好きで、“日本刀”も日本独自の文化として大人気ですからね。

 本作はまだ海外展開されておらず、Netflixなどでも配信されていませんが、海外で人気が出そうな要素があえて盛りだくさんで入れられている感じがしますし、映像も美しくて大迫力。間違いなくもうすぐ出てくるであろう荘厳な出雲大社も非常に画面映えするはずです。

 TBSの作品では、2021年に小栗旬さん(40)主演の日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』がNetflixで全世界に向けて配信されましたが、『VIVANT』も後々そうした方法で“世界進出”が図られるのではないでしょうか。主演の堺さんもルーツを持つ島根県と出雲大社が、そのカギを握っていそうな感じですよね」(前出の制作会社関係者)

 出演キャストの多くが福澤氏の作品や日曜劇場を経験していたりと“縁”に恵まれている『VIVANT』。海外にも縁は広がるのだろうか。