テレビドラマ史上では破格の1話あたりの制作費が1億円と言われている、堺雅人(49)主演のTBS系日曜劇場『VIVANT』。視聴率の伸び悩みが言われた今作だが、ようやく数字が跳ね上がりそうな兆しがある。

 7月30日に放送された第3話の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)が13.8%を記録。初回は11.5%からスタートし、第2話は11.9%。第3話は前回から1.9ポイントの大幅アップで番組最高視聴率を更新するなど、右肩上がりの成長を続けている。

 芸能プロ関係者が話す。

「今作は2013年と20年に放送された『半沢直樹』や『下町ロケット』(15年・18年)などを手掛けた福澤克雄監督(59)が演出を担当し、原作も手掛けたオリジナルストーリー。

 阿部寛(59)、役所広司(67)、二階堂ふみ(28)、そして、二宮和也(40)ら豪華キャスト陣が集結。主要キャストの1人と紹介されている松坂桃李(34)は第3話まで登場しておらず、まだまだ物語の先は読めません」

 第2話では、社内で巨額の“誤送金容疑”をかけられ送金額の回収を命じられた丸菱商事エネルギー事業部・乃木(堺)が、公安の刑事・野崎(阿部)と女医の柚木(二階堂)とともに砂漠上で決死の逃避行を図り、何とか帰国した。

 帰国を果たした乃木らは警視庁サイバー犯罪対策課の東条(濱田岳・35)の指示のもと、社内の大型サーバーへと潜入。ついに誤送金の犯人が判明する――という展開だった。そんな第3話では、ラストに放送された1分に驚きが隠されていた。

「5人の犯人候補のうち1人が、21年4月17日から放送されたTBSテレビの女優発掘・育成オーディション『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』で芸能界入りした女優の飯沼愛さん(19)であることが判明。

 飯沼さんはまだ2年ほどの女優歴でありながら、初となる日曜劇場で“黒幕候補”というメインキャストに抜てきされた。これは驚きですよ」(前同)