■ジャニーズが外部の振付師を起用するメリット
ジャニーズ事務所の中でも、ダンススキルが高いメンバーが揃っているSnow Man。リーダーの岩本照(30)が振り付けを担当することも多い。
「デビュー前はA.B.C-Zの五関晃一さん(38)が振り付けをした曲もありますが、メインの振り付けは岩本さんですね。デビュー後は主にシングル曲で外部の振付師を起用し、アルバム曲やカップリング曲を岩本さんが担当するケースが多いです」(前出のアイドル誌ライター)
岩本による振り付けは、メンバーの身体能力を活かし男性的で激しいダンスになる傾向がある。一方で外部の振付師によるダンスは、ポップでキャッチーなものが多い印象だ。レコード会社関係者はこう話す。
「今回、宍戸さんが担当した『Dangerholic』は、サビで左右の肩を交互に動かしたり、両手を波打たせるような動きなど、真似したくなるわかりやすさがある。そういったダンスをスキルの高いSnow Manが踊ることで、より楽しく美しいものになる」
ジャニーズにとって、岩本と外部の振付師の双方を起用することによる相乗効果もある。
「ジャニーズの楽曲にはいわゆる“トンチキソング”と呼ばれるファニーでコミカルなものがありますが、岩本さんの振り付けはクールなものが多い。そうしたなかで、ファニーな要素を外部の振付師が担う側面もある。両要素が組み合わさることで、クールさとファニーさを兼ね備えた“今のジャニーズらしいダンス”ができあがるんです」(前同)
レーベルを傘下に置き、振り付けができるメンバーも多いジャニーズ事務所がわざわざ外部の振付師を起用するのは、それだけ多くのメリットがあるためだ。
「社内ですべて済ませていたら、同じような仕上がりになってしまいますよね。外部の振付師とコラボレーションすることで、常に変化する新しい姿を見せられます。ライバルでもあるLDH系アーティストとの仕事も経験している宍戸さんのような存在は、岩本さん、そしてSnow Manのメンバー全員に対する大きな刺激となるでしょう」(同)
岩本と才能豊かな外部の振付師とのコラボによって生まれるのが、個性的なSnow Manのパフォーマンスなのだ。今回の『Dangerholic』は、そんな彼らの新たな魅力を引き出す、ジャニーズ新時代への幕開けを予感させる1曲となりそうだ。