■”3週連続『トリリオンゲーム』潰し“を仕掛けてきた日テレ

 ちなみに、劇中で登場した缶ビールは本物だったためスタッフに「飲まないでください」と忠告されていたものの、「勢い余って」本当に飲んでしまったと、7月30日の再放送後インタビューにて目黒は笑いながら明かしており、《役にめちゃくちゃ入り込むタイプの俳優さんなんだな~》と、SNSでは好意的に受け止められている。

「内容は面白いし、 “NO.1と飲むハーディー(超高級酒)より俺と飲む缶ビール!”とドヤ顔で話すシーンを筆頭に、“令和のキムタク”と名高い目黒さんを楽しめる名シーンも多かった。にもかかわらず、視聴率は上がらない。

 これには、明らかに大きな要因が1つあるんです。それは強力な裏番組の存在です。それは、日本テレビの『金曜ロードショー』。同番組が、“TBSドラマ潰し”とも言える放送内容を組んでいるのが『トリリオンゲーム』の数字低迷の原因だと考えられています」(前出の制作会社関係者)

 連続ドラマの序盤を見逃すと、継続して視聴する気持ちが削がれてしまう。それを狙って強力な裏番組をぶつけるのはテレビ局の常とう手段である。

『金曜ロードショー』は『トリリオンゲーム』の開始に合わせるように同ドラマの第1話から第3話にかけて、人気作・話題作を立て続けにぶつけてきたのだ。

 まず、第1話と同日の7月14日に放送されたのが、スタジオジブリの『コクリコ坂から』。ジブリと言えど極端に人気作品ではないためか、世帯視聴率7.0%、コア視聴率3.9%だった。それを相手に『トリリオンゲーム』は世帯7.4%、コア3.6%と良い数字を残すことができた。

「しかし、『トリリオンゲーム』の第2話(21日放送)は世帯5.6%、コア2.2%と大きく数字を落としてしまった。この日、裏では、ジブリ作品でも化け物級の人気を誇る『もののけ姫』が放送されていた。これが世帯12.6%、コア8.6%というとんでもない数字を叩き出していて、『トリリオンゲーム』に限らず他局はとても太刀打ちできなかったんです」(前同)