■目黒蓮を最大級に警戒、日本テレビの戦略勝ちか

 そして、7月28日の第3話の裏で放送されていたのは、山崎賢人(28)主演の2022年公開映画『キングダム2 遥かなる大地へ』だった。“地上波初放送・本編ノーカット・同日にシリーズ最新作『運命の炎』が公開”と、話題性において三拍子揃った作品である。

 なお、『遥かなる大地へ』は興行収入51.6億円を記録した一方、『運命の炎』は公開3日で興行収入10億円突破。大ヒットとなっている。

「『キングダム2』がコア視聴率4.5%を獲得した裏側で、『トリリオンゲーム』の第3話は第2話と横ばいの2.2%だった、ということです。2週連続のジブリに、最新の話題作の『キングダム』。日テレは明らかに『トリリオンゲーム』を潰しにかかっています。

 前クール『ペンディングトレイン』が最低視聴率を記録した第3話(5月5日放送)の裏でやっていたのは、こちらも宮崎駿監督による名作『ルパン三世 カリオストロの城』でしたね……」(前出の制作会社関係者)

 8月4日放送の『トリリオンゲーム』第4話から第2章「ソーシャルゲーム事業編」に突入するが、この日の『金曜ロードショー』に控えているのは、ディズニーピクサーによるCGアニメ映画『カールじいさんと空飛ぶ家』。その後、11、18日はジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』と『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』がそれぞれ放送される。

「『カールじいさん』は安定した人気を誇るピクサー映画で、日本の興行成績は50億円。そして、『パイレーツ・オブ・カリビアン』は言わずもがなの鉄板コンテンツ。これを『トリリオンゲーム』の第2章にぶつけてくるわけです。

 ただやはり、物語の序盤、第3話までに強力な映画作品をぶつけられたのは痛いですよね。第4話から見ようという人はなかなかいませんからね……。日テレも目黒さんの圧倒的な人気を警戒してのことでしょう。『トリリオンゲーム』、そしてTBSが悪いというよりも、日テレ編成局の緻密な戦略勝ちという感じがしますね……」(前同)

 正念場を迎えている『トリリオンゲーム』。劇中ではドラゴンバンク、現実では『金曜ロードショー』が最大の敵のようだ。目黒はこの危機を乗り越えられるか!?