■“脚本のテンポが悪い”の声続々

 本作の脚本を務める烏丸マル太氏は、経歴が一切不明の謎の人物。放送前は、三谷作品の常連である鈴木さんが主演を務めること、“当て書き”という手法から、“三谷幸喜のペンネーム説”が浮上していた。

「5月23日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)で三谷さんは“僕ではないです”とキッパリ否定していましたが、実際にドラマがスタートすると、“これは三谷脚本じゃないな”と確信を持つ視聴者が多いんです」(前出のテレビ誌編集者)

『この素晴らしき世界』の脚本について《展開のドタバタ感が三谷幸喜の作品みたい》という声もあるものの、

《脚本の烏丸マル太、正体は三谷幸喜さんではないと思うし、そうであってほしくない状態だな。何かテンポ良くない…、来週もこんな感じなら切るかな…》
《「こんなつまらない話を三谷幸喜が書く筈がないから、
#烏丸マル太 が三谷幸喜だといふ噂は出鱈目だ」と思はせる様な出来栄えだつた。#若村麻由美 が綺麗だつた。》
《三谷幸喜っぽい設定だけど三谷幸喜ではない謎の脚本家のオリジナルドラマ、面白かった。昭和のドラマか?ってくらいベッタベタの設定だが、一周回って新鮮、みたいな現象。テンポはもう少し上げてほしいが》
《若村麻由美、沢村一樹の芝居は安心して観ていられる分、脚本演出のアラが見える。テンポの緩急のなさも気になる》

 と、テンポの悪さなどを指摘する声が目立つ。

「第1話は“ほとぼりが冷めるまでアメリカに逃げている本物の女優が緊急搬送された!”という次回を煽る感じの終わり方だったのに、第2話で“もうしばらく主人公に替え玉をやって欲しいから”という理由で事務所が嘘をついたことがあっさりとネタばらしされてしまったり、オチの弱さも気になりますね。

 第2話ラストは“調子に乗った主人公が『出待ち』を体験しようとしたら、暴漢にナイフで襲われる”という急展開のものでしたが、これもどうなるのか……」(前出のテレビ誌編集者)

 代役として奮闘を見せる若村。それが視聴者に届くといいのだが……。