■ここから批判がさらに増える?
2020年放送の大河ドラマ『麒麟がくる』では、長谷川博己(46)演じる明智光秀が主人公で、織田信長を見限るまでの経緯が丁寧に描かれていたが、今回は単なる私怨と描かれていたのが、大河ファンに嫌われたようだ。
「当初からストーリーを盛り上げるため、本作の脚本・演出は大胆な歴史解釈をしてきました。今回も信長と家康の愛憎交じる関係を描くために、明智の描写はざっくり省略されたのでしょう」(芸能ライター)
今回は“伊賀越え”という、家康の物語の中で大きなトピックだったのに、数字は“本能寺の変”から大きく落ちた。今後が気になるがーー。
「次は織田家の跡継ぎを決める“清須会議”がメインで、秀吉(ムロツヨシ)が主導権を握り、信長の妹・お市(北川景子/36)が柴田勝家(吉原光夫/44)と結婚する流れになるでしょう。これまで、お市と家康の間に恋心があったことがたびたび匂わされており、ここでも史実と離れた、ストーリー優先の大胆な描写が展開されそうです。
また、秀吉もかなりエキセントリックなキャラに描かれているので、メインキャラとなる後半では、従来の歴史好きからは反発があるかもしれません」(前同)
ストーリーと史実、どちらを優先させるかは難しいところ。特に戦国時代は、有名な武将が出てくるため批判を浴びやすい。物語は後半戦に入っているが、上手くバランスをとって、盛り上がっていくことに期待したい。