■“舞台役者爆売れ”は『半沢直樹』の前例も

 2022年10月に舞台『罠』で主演を務めた際には、

「檻に閉じ込められ鬱屈した猛獣のように獰猛に吠えたかと思えば、目をギョロギョロさせて周りを睨みつける。その佇まいだけで劇場に緊迫感を張り巡らせる強靭な芝居を見せた」

 と、同年10月24日に『ぴあ』で紹介されたゲネプロレポートの記事に評されている。

「原さんは舞台役者としてすでに高い評価を得ている。チャンス1つで、ドラマや映画の世界でも大きな評価を獲得する、人気を爆発させるポテンシャルを秘めているんです。同じTBSドラマでは『半沢直樹』でも、舞台方面で人気だった役者がドラマの世界で一気に知名度を上げてスターになりましたよね」(前出の芸能プロ関係者)

『半沢直樹』は、2013年版も2020年版も舞台や歌舞伎を中心に活躍している役者を積極的に起用。その結果、ドラマや映画のオファーが増えた役者は多い。2013年版では、“マルサの黒崎”として強烈な存在感を放った歌舞伎役者の片岡愛之助(51)が良い例だろう。

「2020年版では佃典彦さん(56)が特に強烈でしたよね。名古屋を拠点に活躍する舞台役者で、2006年には『ぬけがら』で演劇界の芥川賞とされる岸田國士戯曲賞を受賞する実力者でしたが、ドラマ界で知名度はなかった。しかし、“後ずさり土下座”など圧倒的な怪演で知名度が急上昇。10社以上の芸能事務所が争奪戦を繰り広げ大手の『ジャパン・ミュージックエンターテインメント』への所属が決まりました。

 原さんが今回の『トリリオンゲーム』で素晴らしい演技を見せれば、一般層への知名度と人気も一気に向上し、ジャニーズ所属とかは関係なく“あの俳優は凄い!”と話題になるはず。今回の『トリリオンゲーム』出演は、役者として大きな転換期となるかもしれませんね」(前同)

『トリリオンゲーム』第2章の重要人物である心護を演じる原。“はらめぐ”のファン以外からも、人気を得ることができるか――。