■土屋太鳳と片寄涼太の突然の結婚発表は「強行突破」?

 2023年1月1日、土屋太鳳(27)がGENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太(28)との結婚を発表した。土屋は自身のインスタグラムの投稿で〈昨年末、私たちと一緒に歩もうとする新しい生命が芽生えていることに気づきました〉と綴り、既に妊娠していることを明かしていた。一部では”強行突破なのでは”と言われた土屋と片寄の結婚だが――。

「土屋さんと片寄さんの結婚がそうだったのかはわかりませんが、過去に"強行突破“した例はあります。2003年に広末涼子さん(42)が一度目の結婚をしていますが、のちに広末さん自身が“そうでもしないと結婚しない状況だった”と明かしています」

 2016年7月号の女性向けライフスタイル誌『FRaU』(講談社)で、広末は〈正直、確信犯ですよね。出来ちゃった結婚だと言われたけど、そうじゃないと結婚なんて出来ない状況だった〉とインタビューで赤裸々に語っている。令和の芸能界でも同じようにタレントたちが拘束されているかというと、「そういうわけではないと思います」と三杉氏は語る。

「結婚ではなく熱愛報道が出ても、広瀬すずさんや橋本さんたちから、急激に異性のファンが離れる感じもないですよね。少なくとも今は、SMAPに関してジャニーズ事務所に公正取引委員会の指導が入ったので、昔ほど芸能事務所が圧力をかけることはなくなってきています。

 タレントへの圧力は世間的には"ひどい“と言われることもありますが、日本の芸能事務所は発掘、育成など、”金の卵”と認められたタレントに投資する事務所が多い。ハリウッドなど海外だと、タレントが自分で稼いだお金でダンス、ボイストレーニングなどのレッスンを重ねて実力をつけてから、オーディションに挑みます。日本の芸能事務所はタレントの育成に投資し、売れたからにはある程度回収させてほしい、という事情もあります。

 ただ、最近はネットの声が大きくなって、ファンからスポンサーにクレームが入ったり、芸能界に興味がない人からも“タレントの人権”といった点が問題視されることもある。そういった世間の芸能界に対する目もあり、最近はタレントの私生活まで拘束することは避けたいと考えているのではないでしょうか」

 新田、眞栄田が作った「ステルス結婚」の流れに続く次なる芸能人は一体誰なのだろうか――。

■三杉武(みすぎ・たけし)

芸能評論家。AKB48の公式の論客として活動。数多くのスポーツ紙や週刊誌、ネットメディア、ラジオ番組などで芸能ニュースの解説を行ったり、記事を執筆したりしている。