■演出が若者には理解できない?
「放送当初は闇医者、しかも仮面をかぶった面々が主人公と、厨二病的な設定に不満の声があがっていましたが、最近は堤幸彦さんの独特な演出に対する不満の声が多いんですよ。往年の堤作品を見慣れたおじさんやおばさんなら気にならないんですが、若い人たちには理解不能のようです」(前同)
今作で演出を担当している堤氏は、これまで『トリック』シリーズ(テレビ朝日系)や『SPEC』(TBS系)などヒット作で監督・演出を担当。シリアスなストーリーの中に突拍子もない動きを入れる、クセのある演出が特徴だ。
今回も刑事の菊川忍(片山友希/26)が登場するたびに短い叫び声を残して転んだり、同じく刑事の藤堂雄彦(菅原卓磨/44)がやたらにドアを壊したりなど、堤氏らしい演出がちらほら。しかし、ファンにはおなじみでも若年層には浮いていると感じるようで、ツイッターには「女警察官がコケたり、男警察官が叫んだり、意味不明なコント要素いらつくからやめてほしい」「堤幸彦は、いつまで面白くないギャグキャラを入れ込んだドラマ作る気なんだろう」など、不満の声が多くあがっている。
堤氏は2021年12月23日に公開されたネットメディア『まいどなニュース』でのインタビューで、自らの作風を「オワコン」だと発言している。本人がそう語るのだから、現在の視聴者が堤氏らしい演出を受け入れられないのも当然だろう。