■『絶対に笑ってはいけない』のケツバットも……
2021年8月、放送倫理・番組向上機構(BPO)が「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」を審議対象と公表した。
「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」として真っ先に連想されるのが、ダウンタウンの松本人志(59)や浜田雅功(59)らが出演する大晦日の恒例特番だった『絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)だろう。
BPOの発表から約1か月後の2021年9月、日本テレビは同年の『笑ってはいけない』の放送を休止することを発表した。
「番組サイドや松本さんはBPOの発表の影響ではなく、“コロナ禍で難しい”との判断で放送は見送られた、と説明しました。ただ、同シリーズの魅力といえば、ケツバット、タイキック、蝶野正洋さん(59)から月亭方正さん(54)へのビンタと、痛みが伴うものが多いですからね。
今年は、ダウンタウンの2人が還暦を迎えることもあり、『笑ってはいけない』をグランドフィナーレとして放送する、と言われています。しかし、番組や局によってはハリセンすら“コンプラNG”としていますからね。昨今の事情を考えると、今年の『笑ってはいけない』も放送があるのかどうか……」(前出の制作会社関係者)
■『ラヴィット!』がBPOに宣戦布告!?
そんな中、『ラヴィット!』では「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」のど真ん中をいくような「電流ビリビリ罰ゲーム」を連日のように放送している。
「番組視聴者の中には“おっとこれはBPOさんの出番かな?BPOさーん!令和のテレビで痛みを伴う演出があったらしいですよー!”とBPOを挑発するようなツイートをしている人もいますが、『ラヴィット!』はまさにイケイケですよね。
電流ビリビリを放送し続ける『ラヴィット!』は“これがお笑いだ”とBPOに宣戦布告しているようにも思えるほど、やりたい笑いをやって、視聴者もしっかりと楽しんでいますよね」(前同)
『ラヴィット!』が、これからのお笑い界の新スタンダードを作っていくのか!? それともやはりBPOが迫ってきている?