■「倍返しだ!」と「東大に行け!」を期待する視聴者も
まず、乃木は気弱なサラリーマンを装っていたが、第4話で『別班』であること、そして冷酷で大胆な本性が明らかになったうえ、悪人に声を荒げたり、「何人(なんぴと)たりとも許さない」という正義感の強い台詞が登場したことで、多くの視聴者が『半沢直樹』(TBS系)の「倍返しだ!」を連想。
《そのうち、「やられたらやり返す」「倍返しだ」が出てきそうな感じがする》
《美しき我が国を汚す者は何人たりとも許さない!倍返しだっ!》
といった声が多く寄せられている。
次に、阿部が演じる野崎は理路整然とした長い説明口調の台詞が多いが、これに阿部演じる弁護士・桜木健二がドヤ顔で東大受験のメソッドを説明する『ドラゴン桜』(TBS系)を連想する視聴者が多く、
《なんか東大の合格率の話みたいだな…》
《阿部寛は今にも「乃木!東大へ行け!」って言いそうな空気出してんなw》
といった声が多く寄せられている。
「『ドラゴン桜』の桜木の鉄板ワード“東大に行け!”を言いそう、ということですね。野崎は優秀なんですが豪快で勢いもあって桜木を思わせるところもあります。第4話では、野崎が小日向文世さん(69)演じる乃木の上司・長野利彦を取り調べするシーンがありましたが、長野は一橋大学の大学院卒だった。それを受けて、“一橋?ガタガタ言わずに東大に行け!”というコメントもありましたね。もちろん野崎は言わないですが(笑)。
そして、『別班』についても、多くの説が飛び交っています。面白がられているのは“『別班』は8人いる説”です。これは一瞬だけ映った乃木のスマホの画面に『VIVAN』と書かれたフォルダがあり、そこに8つの謎のアイコンがあること、番組公式グッズの9個入りの『別班饅頭』の中身が“テロ組織の刻印がある白い饅頭を、8つの『別班』と刻印された饅頭が囲んでいる”という意味深すぎる構図であることから登場した説です。
また、『VIVANT』のBGMには有名なクラシック曲『ワルキューレの騎行』が使われていますが、同曲が登場するワーグナーのオペラ『ワルキューレ』が、9人のワルキューレ(戦乙女)の物語であることを指摘する音楽ファンもいます。メイン格のブリュンヒルデに該当する9人目もいるかも……ということですね」
ちなみに、考察とは違うが乃木は“出世しすぎると気軽に海外出張できず活動にさしつかえる”という理由で、あえて無能な社員を装い出世レースから外れていた。これを現実に当てはめる視聴者も多く、
《日本から「窓際族」という言葉が消え、非優秀な社員が「別班」と呼ばれるようになった、そのはじまりの日である…》
《ウチの役所で全然働かない50代のおっさんヒラ職員がいるんだけど、もしかして「別班」なのか?》
《これ明日から日本中の使えないサラリーマンのおっさんのあだ名「別班」になるだろww》
といったジョークが流行り始めている。