■“少女黒幕説”や“チンギスと協力説”も!

「メインキャスト以外の登場人物についても、多くの興味深い考察が飛び交っています。大胆な考察では、第1話から乃木と交流を持ち、第3話でファロー四徴症の手術のために来日したバルカ共和国の少女・ジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)の黒幕説ですね。

 黒幕とまではいかずとも、ジャミーンが本作のカギを握るテロ組織“テント”と何らかのつながりがあるのは間違いない。そのため、今後大きく本筋に絡んでくることでしょう。突飛ながらも面白い言葉遊びとして、“ジャミーンは邪悪を意味すると書いて『邪 mean』”なんて声もSNSに寄せられています」

 第1話で意味深に登場した正体不明の役所広司(67)と二宮和也(40)演じる親子(?)はテントの関係者だと考えられているが、彼らは“ジャミーンの父親が死んだ”という事実を把握していた。また、第4話ではジャミーンがテント関係者と一緒に写っている写真も登場していたことからも、ただの「病気の少女」では終わらないだろう。

「また、第1話~第3話にかけて乃木らを地の果てまでも追いまわしていた現地警察のチンギス(バルサラハガバ・バタボルド)の今後に期待する声も多い。

 というのも、作劇上は“悪役ポジション”のチンギスですが、彼の行動は“爆破テロ犯の可能性が高い外国人を追跡する”という警官として至極真っ当なもの。困っている現地人には優しい描写もある。何より、本作は主人公の乃木も含めて全員何か隠しているなか、チンギスは《今のところ裏表の無い人間ナンバーワン》として視聴者に信頼されていますからね」

 そんなチンギスを演じるバルサラハガバはモンゴルの人気俳優だが、7月30日には日本の渋谷スクランブル交差点で撮った写真をインスタグラムに投稿している。バルカ共和国のシーンはモンゴルで撮影されていたため、バルサラハガバが来日しているということは、今後もチンギスが“大活躍”するのは間違いないだろう。

「これまで福澤作品では『半沢直樹』で“最初は対立していた中ボスと利害の一致で協力して大ボスを倒す”という展開があったことに加えて、本作でもチンギスの目的は“テロリストの逮捕”です。別班の乃木(堺)も、公安の野崎(阿部)も、立場は違えど“日本を守る”という使命は同じ。チンギスが“テントは共通の敵”と気づいたら、呉越同舟で協力してくれるかもしれませんね」

“面白すぎるドラマ”として多くの考察が飛び交う『VIVANT』。“これは合ってそう”という考察から、爆笑必至のコメントまで――同ドラマはドラマ外でも面白くなっている!