■福澤氏最後のTBS作品『VIVANT』でも関係修復はならず!?
福澤氏は「ジャイさん」という愛称からもうかがえるように、いわゆる“ジャイアン気質”で自分の思った通りに作品をつくりたいと考えるタイプだとされる。
伊與田氏は以前からそんな福澤氏のやり方をあまりよく思っていなかったとされ、2020年版『半沢直樹』でも、方向性を巡って意見の食い違いがあったと前出の『週刊女性PRIME』が伝えていた。
第2シリーズの第8話は、新型コロナウイルスの影響による撮影延期のため放送が休止され、代替番組として『生放送!!半沢直樹の恩返し』が放送された。記事によると、現場では福澤氏が撮影にこだわりすぎため、オンエアに間に合わなくなったとも言われ、伊與田氏は「プロとして放送日に穴を開けるのはいかがなものか」と思っていたとされる。
「『ドラゴン桜2』では阿部さんの意向を受け、福澤氏が演出に加わったものの、当初チーフプロデューサーだった伊與田氏の名前はひっそりと消えてしまった。その際は、スタッフも“福澤組”に総入れ替えレベルの大がかりなものだったそうですよ。内部崩壊寸前のギリギリの大変更だったようです。
伊與田氏はコンテンツ制作局ドラマ制作部担当部長で、しっかりと予算とスケジュールを管理して撮影を行ないたいタイプ。一方の福澤氏は上席役員待遇のエキスパート職ではありますが、予算やスケジュールがオーバーしてもとにかくクオリティの高いもの撮りたいものを撮るタイプ。そんな2人が何度もぶつかって、タッグを解消してしまったんでしょうね。
福澤氏は来年1月で60歳となり、定年を迎えます。つまり、『VIVANT』はTBS社員としては最後の大型作品になる。そんなメモリアルな作品でも『ドラゴン桜2』と同じように飯田氏がプロデューサーを務めており、やはり福澤氏と伊與田氏との間の溝は埋まらなかったのではないでしょうか……」(前出の制作会社関係者)
いずれにしても、阿部の福澤氏への信頼と愛は変わっていないことが、島根でのインタビューで明らかになった。『VIVANT』第5話も、阿部と福澤氏の相思相愛タッグが超大作ドラマを盛り上げる!?