各局で話題作が目白押しの夏ドラマ。メイン級以外の役者が思わぬ人気を生むことも珍しくない世界だが、今年の夏ドラマは例年以上にわき役の俳優・女優が存在感を発揮し、株を上げているという。

「まず、もっとも話題になっているのが、堺雅人さん(49)主演の日曜劇場連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)に出演している、富栄ドラムさん(31)ですよね。本作がドラマ初出演ですが、その強烈なキャラクターと有能ぶり、かわいらしさが大好評。『VIVANT』は堺さん以外にも阿部寛さん(59)や二階堂ふみさん(28)など超実力派俳優ばかりですが、それに埋もれない人気ぶりです」(テレビ誌編集者=以下同)

 富栄が演じているのは、芸名と同じ“ドラム”というキャラクター。動物や車の調達からいざという時の力技や裏工作まですべてこなせる、とんでもなく有能な助っ人キャラである。

 演者が元幕下力士で恰幅が良く、つねににこやかな笑みを浮かべていること、何より本人は一言も話さず、 “○○してね”“○○ってよ””チョーヤバいという、ちょっと砕けた言い回しをするスマホの音声アプリ(声:林原めぐみ)で会話しているのが好評のキャラだ。

「その人気ぶりから、第2話放送直前の7月22日、23日にTBS前の赤坂サカスでは『ドラムに会いに行こう!』という企画が行なわれ、最終的には2000人近くの人が訪れたと発表されています。“富栄ドラム”ではなく“言葉を喋れない現地人のドラム”を徹底していて、一言も声を発しませんでしたが、笑みを絶やさず肩に手を回して写真を撮ってくれたり、非常にサービス精神旺盛だったそうです」

 8月7日にはドラマ公式X(ツイッター)が、《面白すぎて重要な話が全く入ってこないのでお芝居をつけた監督も泣く泣くカット》と、ドラムが人生初のところてんの酸っぱさに悶えてしまう未公開シーンを公開。《ドラムのスピンオフドラマ作ってみません?》《ドラムぬいぐるみあったら良いなぁ〜》《頼りにもなるし癒やされるし無くてはならない存在》と、大いに反響が寄せられている。

※画像は『VIVANT』公式X(ツイッター)『@TBS_VIVANT』より

「また、今期のドラマでは森七菜さん(22)主演の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)が、脚本や演出面で荒れがちですが、森さんを筆頭に役者陣の評判は悪くない。とりわけ、演じている役どころに恵まれていることもあり、水上恒司さん(24)の人気が頭一つ抜けて高く、俳優として株爆上げ状態ですね」