■車内販売でぶっちぎりの売り上げを記録する2品目とは?

 現在、新幹線車内で販売されている商品の中で最も人気がある物は何なのだろうか。

「ブラジル産とニカラグア産の高級豆を使用したドリップコーヒー。それとアイスクリームです。全体の商品販売数のうち、半数以上はこの2品目と断トツ。アイスクリームは季節限定のフレーバーで“ずんだ味”なども販売しており、定番メニュー以外にも目を引くラインナップを用意しています」(前出のJR東海広報担当者)

 こちらのアイスクリーム、食べたことがある方ならご存知だろうが付属のスプーンが簡単に入らないほどに硬い。“シンカンセンスゴイカタイアイス”という通称がネットで広がるほど話題だが、そのあまりにも硬い理由を担当者へと直撃すると、

「車内販売ではドライアイスを使用してアイスクリームを冷やすんです。これはお客様に冷たい状態でアイスクリームを食べていただきたいからです。その結果、カチコチの状態で商品をご提供する形となっています」

 今後、車内販売を担当していたパーサーはどの様な形で乗客と接することとなるのだろうか。

「お客様の安全を守るために車内巡回を行なっていただいたり、車椅子に座る乗客の方の乗車をお手伝いするような形になります」(前同)

 開通から60年目で訪れた伝統の変化。車内販売サービスも新たな時代へと突入する。