■『VS魂』後継番組、相葉雅紀の「学校ものバラエティ」に漂う大コケ感

 それでもフジが死守する“嵐枠”。『VS魂』の後継番組はどういった内容になるのか。

「相葉さんが中心となる学園もののバラエティです。ライバル視するのは、局内外で現在高い評価を得ている『新しいカギ』(毎週土曜20時~)だといいます」(前出の制作会社関係者)

 21年4月から放送スタートした『新しいカギ』は、レギュラーメンバーをチョコレートプラネット松尾駿・40、長田庄平・43)、霜降り明星せいや・30、粗品・30)、ハナコ岡部大・34、秋山寛貴・31、菊田竜大・36)という若い世代に人気の芸人たちが務めるバラエティ番組だ。

「もともと『新しいカギ』はコントバラエティ番組として始まりましたが、今は1997年10月から約11年間続いた人気バラエティ、TBSの『学校へ行こう!』の雰囲気も漂い出しています。

 放送開始して1年半ほど、番組はコントを中心に構成され、それがかなり不評だった。世帯平均視聴率が2%~4%付近と伸び悩み、打ち切り説もささやかれました。そんな窮地のなか22年11月に『学校かくれんぼ』企画をやったところ反響が大きく、それを定番コーナーに。構成も見直され、高校生たちと交流する企画をメインに据え、合間にコントという形でコア層(13~49歳男女)の心をつかみ、起動に乗せました」(前同)

「学校かくれんぼ」は、長田率いる“新日本かくれんぼ協会”のメンバーが学校内に隠れ、全校生徒が制限時間内に探し出すという内容だ。フジテレビの美術スタッフの技術を駆使し、校内に気合いの入った“隠れ場所”を設置するなど、テレビバラエティにしかできない大規模さと、“見つかるのか見つからないのか”、かくれんぼのハラハラドキドキのスリル感が評判を呼んでいる。

 8月12日19時からの放送では、元King&Prince岸優太(27)も参戦し、沖縄での「学校かくれんぼ」が行なわれるという。

※画像はフジテレビ『新しいカギ』公式X(ツイッター)『@atarashiikagi』より

 前出の制作会社関係者は話す。

「『新しいカギ』が『学校かくれんぼ』でV字回復を見せたのを受けて、今度は『VS魂』の後の相葉さんの新番組も“学校もの”にするということですよね。フジテレビではアンガールズ田中卓志さん(47)がメインを務めるクイズバラエティ『呼び出し先生タナカ』も学校を意識した作りで、若年層には響いていますね。

 しかし、相葉さんの新番組を、単純に学校を舞台にしたり、高校生と交流するというコンセプトだと『新しいカギ』の“二番煎じ”感が強く出てしまい、インパクトにも欠ける。良い視聴率を叩き出している学園ものバラエティという線は抑えつつ、何とか色分けをしたいと模索しているところのようですが、正直まだ何も決まっていないとか。

 スタッフは知恵を絞っているところですが……“相葉さん残し””ヒットする可能性が高い学園もので”といった大人の事情から進められるものって、大体うまくいかないんですよね……」(同)

 嵐の復活の日のために相葉はまたもや奮起を見せてくれるのだろうが、早くも大コケの予感が漂っている!?