公開中の映画『ミンナのウタ』。『呪怨』や『犬鳴村』などで知られる、ジャパニーズホラーの巨匠・清水崇監督の最新作であり、『リング』の貞子、『呪怨』の伽椰子に次ぐ、恐怖のホラークイーンが登場するとあって、早くも話題になっている。今回、そんな注目作において、呪いのメロディーを奏でる少女・さなを演じた新人女優の穂紫朋子さんに取材を敢行。共演した『GENERATIONS』メンバーと体験した心霊現象から、霊感の強い家庭で育ったという穂紫さんの恐怖体験まで直撃した!(後編)

 

――ホラー作品を見て勉強されたということですが、もともとお好きだったり?

 まったくです(笑)。もともとホラーは大の苦手で、たまに放送されているホラー特番なんかも人生で1度も見たことがないくらい避けて生きてきたんです。でも、今回出演が決まったことで、勉強しなきゃと思って、清水監督の作品をはじめ、あらゆるホラー作品に目を通しました。すると、見ていくうちに全然怖くなくなってきて(笑)。怖いシーンがあっても、こういう動きをすると怖いんだとか、こういう発声方法もあるんだとか、勉強しながら見ていくと不思議と怖くなくなったんです。

 

――怖いものは怖いと思うのですが(笑)。ちなみに、“恐怖を生み出す”という点で、他の作品から学んだことはありますか?

 “人間的な動きを完全に消すこと”です。まばたきをしないとか、普通に生活をしていて絶対に使わないような筋肉を使って歩くとか、どこかが完全に静止しているとか。今回の作品でも、学んだことを活かして取り組みました。やり過ぎたシーンもあったくらいで(笑)。でも、監督からはザ・お化けって感じの演出はしたくないって言われていたので、人間的な部分を残したうえで怖さを醸し出そうと努めました。

メンディーの異変を察する中務